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医療を取り囲む環境

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医療分野を取り囲む経営環境を確認する。

ここでの要素は国勢環境・経済環境・政治環境などが挙げられる。

言うまでもなく筆頭は、団塊世代の年齢上昇に伴う人口の年齢別構成の高齢化という国勢環境である。今後は外来需要が増えるものの、やがて彼らが80歳を超えると減少しはじめ、代わりに急性増悪的な入院が増える見通しと言われている。

医療保険財政面では、まず前期高齢者財政調整規模が急速に拡大し、その後後期高齢者医療制度加入者が急増する。

いずれもリスク構造調整再構築論に拍車をかけるだろう。

政治・経済環境については、わが国の家計の経済力格差が下方拡大しつつある傾向を指摘できる。

その結果、支払い能力に欠ける健康弱者(メンタルケアニーズを持つ人を含む)が拡大されることが予想される。

医療保険料を何とか負担できる人々の間でも、(上に記した高齢者増に伴う支援金・負担金増を別にすれば)協会けんぽの財政健全性維持が課題である。

これに対し、医療分野は、介護分野と並び、売上・雇用数(おそらく給与も)ともに安定成長が見込まれる。

当然、保険料負担者(個人・雇用主)、ひいては世間の納得を得続ける努力も経営者および団体の責務と言えよう。

以上とは別に、戦略レベルではなくテクニカルな側面が強いが、プロフェッショナル力が必要な課題として消費税関連を指摘しておこう。

消費税率上昇に伴い、医療機関が購入する財貨サービスに関わる税額が増えていく。

それに対する制度対応の行く末を、個々の医療関係者も業界全体としてもしっかり見すえ、有意義な提案を行うことも求められる。

医療系コンサルタント

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