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全国平均より10年先を行く同医療圏の例

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同院は、九州の中小都市にある。

医療機能としては「地域一般病棟」的な役割を担っている。同医療圏において、既に高齢化率は27.0%であり、高齢者人口では後期高齢者が前期高齢者を上回っている。中でも85歳以上人口が急増しており、今後20年以上にわたり増え続けることが推測されている。

この人口構成の変革に伴い、地域の急性期医療の実情も大きく変わってきた。特に、救急医療において、85歳以上の救急車搬送患者数はこの8年間で倍増し、増加の一途である。中でも、在宅や介護施設からの患者が急増している。この85歳以上の高齢者は既に5割以上が要介護状態にある。

また、並行して同医療圏では高齢者のCPA(心肺停止)搬送例も急増し、本来の救急医療と看取りの医療が混在しているのではないかと考えられる。

 
大都市、中小都市、郡部にかかわらず、時間的な差こそあれ、今後後期高齢者、中でも85歳以上の人口が増え続ける。この人口構造の変化に伴い全国あらゆる地域において、同医療圏と同じ状況が起こるものと思われる。

人口構成が全国平均より10年先を行く当地域を見ても、200床未満の中小病院が担う「地域一般病棟」的な役割は、さらに重要性を増してくるのは間違いない。

医療系コンサルタント

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